2017/1/31
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子どもたちの可能性の殻を破る方法 |
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「ノミ」ってみなさんご存じですよね? このゴマ粒ほどのノミは、あんなに小さいのに1mほどもジャンプして跳べるそうなんです。 で、このノミくんを30cmほどの密閉した箱の中に入れたらどうなるか・・・。 そうです。 箱から抜け出そうとジャンプを繰り返すのですが、 ジャンプするたびに蓋にぶつかるわけですね。 そして2分ほどするとこのノミくん、 蓋にぶつからない程度の高さまでしか跳ばなくなるそうです。 あきらめが早いノミくんですね。 次に、このノミくんをひっくり返したコップの中に入れたらどうなるか? 今度は10cmほどのコップの高さまでしか跳ばなくなってしまいます。 さらに今度は、このノミくんに裏返したお皿をかぶせると・・・? そうです! ご想像どおり、全く跳ばなくなってしまいます。 もう自分には跳ぶ力がないのだと勝手に判断してしまうんですね。 ではこれを、われわれ人間、特に子どもに置き換えてみるとどうでしょうか? 私たちは生きていく過程でいろいろな失敗をします。 挫折も経験します。 がんばってはみたもののうまくいかないこともいっぱいです。 そしていつの間にか、とても狭い枠の中に自分を押し込めて、 自分で勝手に「限界」を決めてしまいます。 「どうせムリ」「もう限界」「やってもムダ」・・・ いろんな言い訳を言って、自分の殻を割ろうとはしなくなってしまうんですね・・・ われわれ大人だってそうですし、子どもならなおさらです。 がんばってもなかなか結果がついてこないこともあります。 そして、中には「自分はこの程度・・・」と決めつけてしまって、 高く跳ぼうとしなくなってしまう場合も出てきます。 「跳べるのに跳ばないノミくん状態」になってしまうのです。 こういうのを専門用語で「条件付け」と言いますが、 ほとんどの人は何らかの条件付けがあります。 まわりの大人も子どもたちに対しては、 少しでも前進できたことを認めてあげて、 ほめてあげることが今すごく大切だと思います。 たとえ失敗しても根気強く向き合い、 少しでも進歩があれば大いに認め、 さらにもっと高く跳べるようにと応援する。 子どもたちの可能性の殻を破っていくお手伝いができれば、こんなにうれしいことはありません。 人間だれしも、壁にぶつかることがあります。 時にそれはとても乗り越えられない壁だと感じ、 その壁の前で挫折してしまいそうになることがあります。 しかし、その壁は…。 大リーグの大打者イチロー選手がこんなこと言っています。 「壁というのは、できる人にしかやってこない。超えられる可能性のある人にしか やってこない。 だから壁があるときはチャンスと思っている。」 また魂のピアニスト、フジコ・へミングはこんなことを言っています。 「あきらめないで夢のために努力すれば、必ずいつか道が開けるものよ。自分を不幸だと思ったら、そのときから不幸になるんだから。」 自分が壁だと感じるもの、 それは実は自分に与えられた課題なんです。 その課題と真摯に向き合い、乗り越える努力をすること。 それは自分を成長させるチャンスなんです。 それを怠ると、後々の人生で、その課題は別な形で現れます。 「跳べるのに跳ばない蚤(のみ)」になっていはいけません。 |
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