2016/10/3
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感動の種をまく |
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本当によいものとの出会いは、人に感動を与えてくれます。 感動を与えるということが、教育の根幹だと思います。 「あ~すばらしいなあ、自分にもこういうものが作れたらいいなあ」と感動し、 一生懸命模倣してみる。 なかなかうまくいかない。 それでもあきらめず、とことん追求していく。 そしてようやく自分の納得のいく作品ができあがり、 自分のスタイルが完成する。 自己満足かもしれないが、ひたすら感動し、 それを人に伝えたいと欲するようになる。 ひとつの感動をきっかけに、それが代々受け継がれていく。 時代を超え、世代を超え、感動を共有していく。 何とすばらしいことでしょう。 子供のときから、 できるだけよい絵画、音楽、陶芸、書、写真には触れさせたいものです。 割って、けがをするといけないからという理由で、 小さいころ与えるお茶碗は、プラスチック製ということが多いものですが、 子供はめったなことで割ったりはしないものです。 だいたいは、大人がガチャガチャやっていて、割ってしまうことがほとんどです。 人が手でこね、焼いた、焼き物のお茶碗を与えるだけでも 本物に触れさせるよい機会だと思います。 それを大切に扱うお父さん、お母さんの姿を子供はしっかり見ています。 そして子供心に「これはとても大切なものなんだ」と、なんとなく分かるものです。 知識の詰め込みに終始し、 子供たちに感動を与える教育を忘れてしまったのが、 現在の教育の問題点ではないかと思います。 どうやって子供たちを感動させるかということに重点を置き、 日々接していくことが重要なのです。 本当に知識や知恵を育むには、まず感動の種まきをすることが必要です。
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