とある勉強会の中で聞いた話をご紹介します。
東京のとある塾長先生の話です。
この方は、
以前野球部の監督をされていたそうです。
練習の最後は、
暗くなってボールが見えなくても出来る練習ということから、
素振りで終えるそうです。
最後は100回の素振りが日課だったらしいのですが、
子どもたちの素振りの様子を見ていて、
ヒットを打ってほしいときに必ずヒットを打ってくれる子と、
そうでない子の区別がつけられたそうです。
何だと思いますか?
チャンスでヒットを打てない子は素振りに工夫のない子、
打ってくれる子は工夫がある子だそうです。
同じ100回の素振りでも、
ただ回数をこなすだけで終わるのと、
例えば内角低めにボールが来たときを想定しての素振り、
外角高めにボールが来たときを想定しての素振りという風に、
いろいろ工夫してやるのとでは、本番での力の発揮の仕方が断然違うそうです。
工夫する子は100回の素振りでは物足りず、
規定の100回を越えても、自分が納得するまで素振りを続けるそうです。
これは勉強でも同じですね。
例えば英語。
音読がとても重要な教科ですが、
100回音読するとなった場合、
ただ100回終えることを目的にするのか、
あるいは100回読むのに、
ゆっくり読んでみたり、
スピードアップして読んでみたり、
意味を切れ目を考えながら読んだり、
時には声色を変えて読んでみたりなど、
自分が楽しくなるよう、
読んでみる工夫をするとその効果はずいぶん違ってくるようです。
工夫して、自分が楽しくなる方法を見つけると、
脳の話と関わってきますが、
脳は「これは楽しいことだ」と勘違いして、納得いくまで続けたくなるようです。