今っていい世の中だなあと思います。
指定校推薦、特別推薦、公募推薦、センター利用、一般入試A日程、B日程、C日程、特色選抜、専願、併願等など。
一体いくつの入試制度があるんでしょう。
受験者にとってはありがたい制度もよく考えてみると
逃げ道がたくさん用意されているなあと感じるんです。
別に制度自体を批判しているわけではありませんよ。
受験のチャンスが増えることはいいことです。
チャンスがあるならそれを活かさなければいけません。
ただ私の考えではこうした制度の多さは
逆に子どもたちの「努力」という力の育みを阻んでいるように思うんです。
「本当は○○高校《大学》に行きたいけど・・・」
そう思っていても今一歩行動に踏み出せない受験生は数多くいます。
行動を起こすためには自ずと自分を変えなければいけません。
今までの生活リズムやパターンを変えなければいけません。
好きだったことをやめなければいけないかもしれません。
嫌いなことにもチャレンジしなければいけないかもしれません。
やりたいことも我慢しなければいけないかもしれません。
「そうまでしてやったのに、結果に結びつかなかったら・・」
そうした恐怖とも戦わなければいけません。
努力して失敗することへの脅えが「勉強なんて嫌い」と言う言葉として表現されていると思うときがあるんです。
勉強をすることは自分と向き合うということだと思います。
特に「弱い自分」と向き合わなければならないことがたくさんあります。
「どうしてできないんだろう?」
「僕って、私って、俺って頭が悪いんじゃないか?」
時には人に八つ当たりしたくなるときもあります。
そしてまた自己嫌悪に陥ったりして・・・。
でもね、聞いてください、大事なことを言います。
自分と向き合える今この時を大切にしてください。
いろいろなことを努力というパワーで乗り越えてください。
勉強の神様があなたの力を試すために、いろいろ問題をぶつけているのかもしれません。
それに少しずつでもいいから解答を出していってください。
それを積み重ねていくと、きっと素敵なギフトがあなたに与えられるでしょう。