本題に入る前にちょっと…
私は考えます。子どもの学力向上に必要なのは
子どもたちの気持ちをを受け止められる大人だと。
受け止めるとはどういうことでしょう。
「聞く」には「心」がない。
「心できく」とは「聴く」なのです。
「心」の字があるとおり、
相手の言わんとするところを「心」で受け止め、
心で返すという意味がこの字には含まれます。
音楽は聴くものです。
演奏者の心に触れるから感動するのです。
感動は共感を生みます。
「今日、学校で飼っていたうさぎが死んじゃったの」
と子どもが話しかけてきたことに対して、
子どもと向き合って
「そう、それは悲しかったわね」と子どもの気持ちを言葉で返してやるんです。
すると子どもは心のうちを話し始めます。
単なる言葉の知的な理解にとどまらず、
その背景にある感情を受け止め、
理解する、
共感することがまさに「聴く」なのです。