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あなたは、トマトやキュウリを上手に育てる秘訣をご存じでしょうか。 何かで読んだことがあるのですが、その秘訣とは・・・ 子育てのヒントにもなるお話です。 それは「苗を植えた直後に水を与えたあと、その後数日間、水をやらない」ことだそうです。 水をやらないと、当然ですが、しおれてきます。 ピンチの状態ですね。 そして、「これ以上水をやらなかったらマズそう・・・」というギリギリの状態になったら水をやり、その後は、普通に水をやって育てるそうです。 このように、植え付けたあとに、しばらく水をやらなかったトマトやキュウリは、背も高く、茎も太くなって、丈夫な実がつくのだそうです。 つまり、水がないというピンチの状態を経験したトマトやキュウリは、水を求めて根を深いところまで張りめぐらせるのです。 カボチャをたくさん収穫する方法というのもあるそうです。 ふつうカボチャは放っておくと、1 本のツルに3 個~4 個の実がつくそうですが、ある方法を使うと、なんと10 個以上の実がなるそうなんです。 農業研究家の赤木さんという方が見つけた方法なのですが、それを知って私は大変驚きました。 その方法とはカボチャがそろそろ花を咲かせる頃になったら、いきなり根本を引き抜くのです! しかし、当たり前ですが全部を抜き取ってしまうのではなく、「プツッ、プツッ」と根が切れる程度にまで引っ張り、根が切れたら上から土をかぶせるのです。 カボチャにとっては、まさに生きるか死ぬかの究極の体験をすることで、その後グングン根をはり、わずか1 本のツルから10 個以上もの実をならせるほどに成長していくのだそうです。 これを読んで、人間も全く同じだなあと、つくづく思いました。 私たち大人でさえ、辛い経験やいやな思いをしたいとはなかなか思えません。 むしろ避けて通りたいと思うのが本音でしょう。 それが子どもであれば、なおさらです。 いやなこと、しんどいこと、辛いことを望んで受け入れるには、よほどの目的意識がないとできないものです。 しかし、私たちは、勉強に限らずいろいろなことで、まだ精神的にも未熟なわが子に、あえてしんどい体験をさせようとするのは、親として本能的に、そして経験的にそのことを知っているからだと思います。 世間では、最近の子どもはなかなか「いざというときにがんばれない」「踏ん張りがきかない」と言われています。 ですが、私は塾生たちに、ココ一番にしっかりがんばれる子どもになって欲しいと、心から強く思っています。 すべての子どもたちに、『いのちの根』を強く張りめぐらせて欲しいと願っています。 もちろん私自身も命の根を強く張っていくつもりです。 お母様、お父様も、ぜひお子さんを励まし、見守ってあげて下さい。
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