2016/10/23
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子どもの能力を引き出すほめ方2 |
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前回の続き「子どもの能力を引き出すほめ方」についてです。 ・『感覚重視タイプ』には、オーバーアクションで感情を込めてほめます。 ・『人間関係重視タイプ』には、子どもが頑張った動機をほめます。 そして、子どもがどのようにやったかを聞いてあげます。 ・『事実重視タイプ』には、まずほめてから、 次に良い点を具体的に伝えてあげ、 さらにもっとこうすれば良くなるという改善点を伝えます。 同じほめるでも、やり方がぜんぜん違いますね。 例えば、子どもがお母さんのために、似顔絵を描いてくれたと仮定しましょう。 「お母さん、これ学校で描いたんだ~」と絵を持ってきてくれた場面を想像してみてください。 各タイプ別のほめ方は次の通りです。 『感覚重視タイプ』の子どもには、 「すっご~い!じようず~!良く頑張ったわね!」 「メチャメチャうまいじゃな~い!」 「最高~!あなた天才じやな~い!?」のように、 感情で喜びを表現してあげると、子どもの心に響きます。 感覚で物事の本質をとらえる子だからです。 この子に②や③の褒め方をすると、子どもの喜びは半減します。 感覚でとらえる子には、具体的な説明は必要ないのです。 「親が感情を込めて喜んでくれた」「心からほめてくれた」と思えることが大切です。 『感覚重視タイプ』の子に具体的な質問などすると、 「心から喜んでくれてないんだ」とがっかりさせることになります。 ちょつと恥ずかしいかもしれませんが、過剰なぐらいの表現がちょうど度良いのです。 次に、『人間関係重視タイプ』の子どもには、 彼の動機や人間性をほめてあげてください。 「良くやったわね~。きちんと約束を守ったのね!えらいわ。」 「ありがとう~。お母さんのために描いてくれたのね。本当に嬉しいわ~♪」などです。 動機をほめた後は、絵を良く見て具体的な点を指摘し、 「うんうん♪ここは良いね~。どうやって書いたの?」など、 子どもがそれをどのようにやったかを質問してあげてください。 子どもは自分のことが認められていると感じ、嬉しさとお母さんへの愛情は倍増します。 『人間関係重視』の子は、人に認められ、人とのつながりを感じることが大事だからです。 この『人間関係重視タイプ』の子に、①のような感覚的なほめ方をすると、 子どもは「本当に僕のしたことを分かってくれているのかな?」と疑ってしまいます。 具体的に、自分が子どもの気持ちに感動したことを伝えましょう。 また、子どもに良かれと思って③のように改善点を指摘したりすると、 子どもは自分の前向きな気持ちや善意を、 お母さんが十分に受け取ってくれていないように感じて、非常に悲しい思いをします。 『人間関係重視タイプ』の子は、人に認められることで次のモチベーションを得ます。 最後に、『事実重視タイプ』の子どもには、 「あら!どうもありがとう♪」といった後、絵をよく観察します。 ここまでは『人間関係重視タイプ』の子と同じです。 ですがその後は、 大人の視点から見て具体的にコメントしてあげます。 まず、「ここは良いね。素晴らしいね。」 次に 「この部分は、こうしたらもっと良くなると思うよ」という改善点を教えてあげます。 『事実重視タイプ』の子どもは、自分の仕事が正当に評価されているかどうかを気にします。 『人間関係重視タイプ』の子が改善点を言われると、 自分の動機が否定されているような寂しさを感じるのに対して、 『事実重視タイプ』の子は、自分を正確に知り、 新たな目標ができたことで、 次のモチベーションにつながります。 このタイプの子に対し、①のように感覚的にほめた場合、 「ぜんぜん分かってないな~」と思われてしまいます。 また②のように動機や思いをほめると、 子ども扱いされているように受け止めてしまいます。 タイプによってぜんぜん違いますね。 ご自分の子どもがどのタイプに当てはまるかは、 実際に3つのほめ方を実践してみて、 一番ピッタリ合うものを探してみてください。 3つのどれかに当てはまると思いますよ。 次に叱り方についてお話します。 叱るときにもコツがあります。 「やっておきなさいって言ったでしょう!」などと、感情的に怒るのはダメです。 子どもは隠すようになります。 「どうしてやらないの?」などと、問い詰めるのはダメです。 子どもは言い訳を考えるようになります。 何も言わないのは一番ダメです。 子どもは自分の存在が認められていないと感じて、自尊心を失います。 この子は他人の自尊心も考えられなくなります。 非常に大切なことですが、 叱る時は、「行為」そのもの(=Doing)を叱り、子どもの存在(=Being)は決して否定してはいけないと言うことです。 (例:「○○なことをするなんて、あなたは××ね!」のように言ってしまうと、子どもに××という「レッテル」を貼ってしまうことになります。)
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