自分にできることとできないことの見わけ方があるんです。
知ってますか?
それは・・・
自分がやりたいと思うことは全て実現可能だということです。
例えば、「○○高校に行きたい」、「○○大学に行きたい」、「○○という仕事をしてみたい」など、あなたが頭に思い描くこと、憧れは全て実現可能なんです。
これは確か、河合準雄さんという心理学の先生もおっしゃっていたのですが、
「自分にできないことは思いつかない。思いつくということは、すでにそれが実現への一歩を踏み出している」そうなんです。
でもそれを実現する人としない人がいる。
なぜでしょうね?
私の塾でこんな生徒がいました。
正直言ってその子は勉強ができない生徒でした。
教えても教えても、飲み込みが悪く、すごく苦労したのを覚えています。
ある日のことです。
休み時間に、何気なくその子が描いている絵を見て、
「絵が上手なんだね」と私。
「いや、そんな・・・」と言うその子。
自分の才能って自分ではなかなか気づかないものなんです。
「自分はは○○に才能がある」と思った瞬間、その成長は止まると思います。
だって、努力しなくなりますもの。
人から誉められ、自分の好きなことを人から認められて、ますますそれが好きになる。
そして世界にのめりこんでいく。
一つ一つの作品の完成度が高くなっていき、端から見ればすばらしいものでも、当の本人は決して納得しない。
いつも上を見ているんです。
どんどん新たな世界に挑戦していく。
結果、私はその生徒に絵の勉強をするよう勧めました。
「自分には無理だ」と言っていましたが、なんとか説き伏せ、美術科のある学校の推薦入試のお手伝いをし、合格を果たすことが出来ました。
その子とは今、ほとんど連絡をとっていませんが、どうもそのまま美大へ進学したようです。